今回は、鴨崎暖炉さん作のミステリー小説『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』を読みました。
タイトルに「密室」「館」「トリック」と、ミステリ好きな私には好物な単語が並んでいたので、興味を惹かれ購入しました。
タイトル通り、雪山の館で次々と殺人が起き、その全てが密室殺人という、まさに密室黄金時代ですね笑
想像もしていなかった密室のトリックばかりで驚きの連続でした\(^-^)/
あらすじ
『密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある』
との判例により、現場が密室である限りは無罪であることが担保された日本。
そんな日本では、密室殺人事件が激増していた。
そんな中、ミステリー作家が遺したホテル「雪白館」で密室殺人が起きた。
孤立した館の中で次々と起こる密室殺人事件、そして死体の側には奇妙なトランプが・・・
感想
『密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある』
という判例が出て、それを利用して密室殺人事件が激増したという設定の世界でのお話です。
要は、密室殺人は、誰もその殺人現場に入ることも出ることも出来なかった訳で、密室の謎が解けない限りは人類みな犯人になりえないよねっていうことです。
そんな判例が出たもんだから、悪い人々は知恵を絞って密室殺人を行い、密室殺人専門の探偵が現れ、密室殺人を崇める宗教まで出てきました笑
まさに密室殺人黄金時代の日本で、ミステリ好きの主人公葛白香澄は、幼馴染の夜月と共にミステリ作家の遺したホテル「雪白館」へ泊まりに行くことになります。
そこでメイドや他の宿泊人など、さまざまな人と出会い、誰が最初に殺されるのかなとワクワクしながら読んでいました😄
登場人物が多いと、途中で『この人誰だっけ?』となりがちですが、今作では探偵の探岡さん、医師の石川さん、メイドの迷路坂さんなど、
登場人物の名前とその人の特徴がリンクしており、覚えやすかったです👍
読者に優しい親切設計ですね(^-^)
題名にもある通り、密室のトリックが6つも出てきます。
どれも発想が面白く、説明を聞くとなるほどと思うものばかりでした。
(液体窒素便利すぎ・・・笑)
雪白館で起こる密室殺人事件の謎を解きながら、
この密室黄金時代が始まる原因となった最初の密室殺人事件の容疑者である、
葛白の同学年の蜜村が、
本当に殺人を犯したのか、密室のトリックはなんだったのかにも迫っていき、
物語が絡み合いながら進んでいくのが面白かったです😁
殺人事件はたくさん起こりますが、物語自体はポップに進んでいき、穏やかな気持ちで読み進めることが出来ました。
密室のトリックも読者に対してフェアになるよう情報を全て開示して、密室の謎を読者に投げかけてきます。
読みやすくて推理もしっかりできる作品で、とても面白かったです!
続編があるみたいなので、また読んでみたいと思います\(^-^)/
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