今回は、太宰治の超有名な文学作品である『人間失格』を読みました。
『人間失格』といえば、多くの人が1度は名前は聞いたことがある有名な小説ですが、私自身、まだちゃんと読んだことがなかったので、今回初めて読みました(^-^)
太宰治について
作者である太宰治は、1909年に青森で生まれ、
学生時代に読んだ芥川龍之介や井伏鱒二らの作品の影響により、小説家を目指すようになります。
その後数回に及ぶ自殺未遂の末、1948年、愛人と共に入水自殺し38歳で亡くなるまでの間、『人間失格』や『斜陽』、『走れメロス』など、数々の作品を世に生み出しました。
そんな太宰治の著書『人間失格』は、太宰の晩年に書かれた作品で、『人間失格』を書き終えた1ヶ月後に太宰は亡くなっています。
そのため、『人間失格』太宰の遺書のようなものとして考えられており、小説の中に出てくる出来事も太宰本人の経験を反映したと思われる部分も多くあります。
あらすじ
今作は、「はしがき」「第1の手記」「第2の手記」「第3の手記」「あとがき」で構成されています。
有名な冒頭として知られる「恥の多い人生を送ってきました。」は、「第1の手記」の冒頭部分です。
手記部分は、主人公の葉蔵が自分の過去の出来事を綴った日記調に書かれています。
主人公の葉蔵は、幼少期から周りの人々を笑わせるために道化を演じていました。
そんな葉蔵は東京の学校に進学し、そこで堀木という男に出会います。
葉蔵は堀木からお酒や女あそびなど、さまざまなことを学びます。
ある日、カフェでツネ子と出会い仲良くなる葉蔵ですが、堀木がツネ子のことを「貧乏くさい女」と言ったことをきっかけに二人で死のうと決意します。
二人で川へ入水しましたが、ツネ子は死に、葉蔵だけ助かりました。
生き残った葉蔵は、療養期間を経て今度は煙草やのヨシ子に恋をし、一緒に暮らすようになり平和な生活を送っていきます。
しかし、堀木が家に遊びにきた際に、ヨシ子は家に来た商人に襲われてしまいます。
人を底なしに信頼することが取り柄だったヨシ子がその日から変わってしまい、葉蔵に対してもビクビクし怯えるようになってしまいます。
その様子を見た葉蔵は、睡眠薬を多量に摂取し、また自殺を図ります。
しかし、またもや一命をとりとめ、今度は精神病院へ連れて行かれます。
そこで葉蔵は自らの人生を振り返り、自分はやっぱり狂人だったのだと、『人間、失格。』だと回顧します。
感想
初めて『人間失格』を読んでみて、これぞ文学作品だなと思いました。
ページ数は200Pほどで文章量はそこまで多くないですが、難しい言葉が多用されており、スラスラと読み進めるとはいきませんがじっくりと物語の世界に浸ることができます😄
表現もオシャレな言い回しが多く、読んでいて楽しかったです。
ストーリーも、太宰治の生涯を映し出したような物語で、太宰の人生を追体験できる作品となっており、感慨深かったです。
太宰が後世に与えた影響は大きく、太宰ファンの小説家も多いですね。
もっと長く生きられていたら、もっと作品が多く残っていただろうだけに、少し残念なところもありますが、残された他の太宰作品や文豪たちの文学作品も読んでみようと思います\(^^)/
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