バリーさん日記

人生の記録用として始めました。のんびりやっていきます(^-^)

70冊目〜コンビニ人間〜 あらすじ・感想

今回は、第155回芥川賞受賞作品、『コンビニ人間』著:村田沙耶香 を読みました。

よくニュースで耳にする芥川賞ですが、一体どんな賞なのか私自身あまり理解していなかったので、簡単に調べてみました。

芥川賞正式名称は、芥川龍之介賞。新人作家による純文学の短編〜中編作品から選ばれます。1935年に創設され、年に2回(7月・1月)開催されています。受賞者には、懐中時計と副賞として100万円が授与されます。

ピースの又吉さんが受賞したことでも話題になりましたね(^-^)

 

今回は、そんな歴史ある芥川賞の第155回受賞作品『コンビニ人間』を読みました。

あらすじ

36歳未婚、彼氏なし。大学生時代からコンビニのバイトを始め、コンビニバイト歴18年目の古倉恵子。小さい頃から家族や友人、学校の先生から普通ではないと言われ続け、普通とは何かを模索している。

日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、自分のことを棚に上げ、古倉の生き方に文句を言ってくるようになる。そんな白羽とお互いの利益のため同棲することになるが、、

感想

コンビニエンスストアは、音で満ちている。』という書き出しで始まる本作は、芥川賞受賞作品ということもあって、言い回しや表現がとてもオシャレで、文才があるとはこういうことを言うのだなと感じました。ページ数は160ページほどで手軽に読め、その中に才能溢れる表現が多く散りばめられており、楽しく読み進めることができました。

小さい頃から「普通」とは何かを考えて生きてきた古倉は、コンビニバイトを始めて社会の歯車として機能しはじめました。コンビニバイト生活を続ける中で、コンビニという社会の中でも「普通」ではない「異質」なものは強制的に排除され、正常化されるということを学びます。

大人になったら、結婚か就職するのが普通だよね。とか、ずっとアルバイト生活はおかしいよね。とか、社会の中の普通というものを周りの人が押し付けてくる。コンビニでも同じで、コンビニの中で騒ぎ出すお客さんや仕事をサボるアルバイトは店長によって排除され、普通のコンビニを維持していく。

社会の縮図をコンビニで表現していく、実際にコンビニアルバイト経験のある作者の村田さんだからこそ書ける作品となっています。

books.rakuten.co.jp

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