今回は、志賀直哉 作の『暗夜行路』を読みました!
なかなかの長編で読むのが大変でしたが、読み応えありました😄
《作者紹介》
1883年、宮城県生まれの小説家で、「小説の神様」と称せられのちに多くの小説家に影響を与えるものとなる。
学生時代、女義太夫*1に熱中し、その影響を受け小説家を目指す。
武者小路実篤や谷崎潤一郎と親交があり、夏目漱石をとても慕っていた。
引越しを数多く行なったことでも有名で、広島や京都や東京などに移り住み、生涯で23回も転居をした。
代表作に『暗夜行路』『城の崎にて』がある。
《あらすじ》
前編
主人公の時任謙作は、両親に6歳の時に祖父に引き取られる。
成長し小説家となった謙作は、幼馴染の愛子に惚れ求婚するが、
それまで仲良くしていた愛子の母や兄が急に他の男との縁談話をまとめて
愛子を嫁にやってしまう。
それ以来、人を信じる気持ちが薄れていき放蕩生活を送っていた。
そんなある日、謙作はふと旅に出て尾道に移り小説の執筆に専念する。
そこで謙作は、かつて身の回りの世話をしてくれていたお栄と結婚したいと望むようになり、兄の信行に手紙を出した。
信行からの返事は、謙作が祖父と母の不義の子であるということであった。ショックを受けた謙作は、次第に自堕落な生活に陥っていく。
後編
京都に移った謙作は、直子という女性に惚れ、直子の親族に自らの出自を打ち明け、
直子に求婚したところ、直子も親族も温かく謙作を受け入れてくれ、二人は結婚することとなった。
二人は子どもを授かるが、若くして亡くしてしまう。
また、謙作の留守中に直子と直子の従兄との間に男女の過ちがあり、
謙作は驚愕し、直子を許しはしたが、心の奥底では直子を許せない気持ちがあったのか、夫婦仲はギクシャクしていく。
そんな関係を一新するため、謙作は鳥取の蓮浄院に移り住み、しばらく直子と別々に暮らすこととする。
ある日、大山に登った謙作は、そこで見た景色に感動し直子のことを心の底から許そうと心に決めるが、
下山すると高熱にうなされてしまう。
生死を彷徨う中、駆けつけた直子と会話を交わす。
《感想》
文庫本で600頁ほどあり、少し昔の文学作品なので見慣れない言葉や表現も多く、読み終えるのに時間がかかりました笑
前半は、謙作が旅に出て広島や香川を巡るシーンが印象に残りました。香川の栗林公園が出てきた時は少しテンションが上がりました⤴️
後書きにもありましたが、今作は作者の志賀直哉が実際に訪れた地でみた景色や風景が描写されており、志賀直哉の人生を追体験してる感覚になります。
後編は、終盤の謙作と直子の再会のシーンが印象に残っています。
山からの景色を見て直子を心の底から許そうと思い、下山しますが、高熱に侵されてしまいます。
駆けつけた直子に対して直接的な言葉ではありませんでしたが、愛情に満ちた眼差しで、直子への愛は十分伝わったと思います。
直子もその愛に応え、『助かるにしろ、助からぬにしろ、とにかく自分はこの人を離れず、どこまでもこの人に随いて行くのだ』と謙作を思います。
謙作が最後一命をとりとめたのかそのまま亡くなったのかは作中では明らかになっていませんが、二人の心が最後には通じ合ってよかったです😄
たまには、こういった文学作品を読んでみるのもいいですね\(^^)/
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