今回は、森絵都さん作の『カラフル』を読みました。
森絵都さんは、1968年生まれ、東京都出身の小説家です。
森絵都さんの作品は初めて読みましたが、面白かったです(^^)
あらすじ
一度死んだ「ぼく」の魂は、天使によって前世での過ちを償うため、もう一度誰かの体へとホームステイすることとなった。
ホームステイ先は、自殺を試みたが一命を取り留めた中学3年生の小林真であった。
「小林真」としての人生を歩みながら「ぼく」は自分が犯した前世での罪を思い出していく・・・
感想
ハートフルな小説としてよく名前があがる作品で、気になっていたので読んでみました。ページ数は、270ページほどでサクッと読めました\(^^)/
設定も奇抜で面白く、死んで消えるはずだった魂が天使の気まぐれで、下界に舞い戻ります。「小林真」へと生まれ変わった「ぼく」は、真の病室で目を覚まし、真の家族と出会い、中学生活を送っていきます。
不倫した母親や、出世に目が眩んだ父親、意地悪な兄、パパ活する初恋相手はるかなど、真を取り巻く環境は過酷なもので、「ぼく」は絶望し、やさぐれていきます。前半はやさぐれパートが続き、読んでて少し悲しい気持ちになりますが、多感な中学生の感情が上手に表現されています。
そんな絶望の淵に立たされた真の心の支えは、絵を描くことでした。昔から絵を描くことが得意で真の体に「ぼく」が入っても絵のセンスは、真の体が覚えていました。
絵をきっかけに周りが変化していき、真自身も変わっていきます。真と家族の関係も良好になります。薄々感じてはいましたが、本当は、真の家族みんな、真のことを心配しており真のことを大切に思ってくれていることを知り、心が温かくなりました。
真と真の家族の変化により、「ぼく」は真の魂を真の体に戻してあげたいとガイドの天使に伝えます。天使が言い渡した条件は、「前世で犯した罪を思い出すこと」でした。
これも薄々勘づいてはいましたが、「ぼく」は無事に前世での罪を思い出すことができ、体を真に返すことができます。
真っ暗だった真の人生に、明るさと彩りが加えられ、カラフルになって返ってきました✨
天使はいい仕事しましたね笑👼
最終的には、ハッピーエンドとなり、家族の温かさを感じることのできるハートフルな作品でした😄面白かったです\(^^)/
〜〜〜〜〜やりたいことリスト〜〜〜〜〜
☆本を1000冊読む ➡︎74/1000冊
☆映画を1000本観る ➡︎130/1000本
☆アニメを1000作観る ➡︎80/1000作
☆ラーメン屋に1000軒行く➡︎35/1000軒
〜〜〜〜〜やりたいことリスト〜〜〜〜〜